「詐欺にあう人は馬鹿」私は絶対大丈夫!そんなことを思っている方も多いと思います。
私も以前はそうでした。ですが、辛かろう、悲しかろう、私も投資詐欺にかかった経験の持ち主です?
そんな経験をしたからこそわかる、詐欺に合わないために見極めるポイントをまとめました。この記事がお役立ち、詐欺被害者が減ったら幸いです。
【初めに】相手プロ 普通は騙される
まず、なんらかの詐欺関係に引っかかる人は、バカだからではありません。相手がプロだからです。どんな世界にもプロがいますが、プロはすごいのです。
どんなボサボサな髪型でもカリスマ美容師にカットしてもらえば野暮ったさがなくなりますし、またプロのスタイリストさんに洋服を選んでもらって、プロにメイクをしてもらったら、それだけでその人は別人になります。たった1日で魅力が100倍にもなれてしまうのではないでしょうか?壊れた車や家もその筋のプロに頼めば、元通り。自分にはまず不可能なことを、知識・経験・技術でこなしてくれます。
詐欺師もプロです。嘘のことを本当に思わせるプロ。今投資をしないと損をすると思い込ませるプロ。人間の心理を知り尽くし、相手を自分の想いのままにコントロールすることなんて朝飯前です。
なのでもし、投資詐欺に合ってしまった方がいても、それは「経験」と捉え、自分を責めたりしないでくださいね。(今後のために反省は必要です)また周りに騙された人がいても相手を非難したり、馬鹿にするのはやめましょう。ブーメランのように自分に返ってくるかもしれません。
では、美味しい話が向こうからやってきたときの見極めポイントをご紹介します。
①見かけの良さに騙されない
まず、詐欺に合わないコツですが、見た目の良さに騙されないということです。
☑相手の身なり
☑有名企業と連携しているなどのネームバリュー
☑きちんとした冊子やオフィス
人は見た目が100% そんな言葉も一時期流行りましたが、それをうまく利用しています。
質のいいスーツや清潔な身なりは人に信頼感を与えます。大きなオフィスを構えて、立派な冊子などが用意されていたら、「すごい儲かっているし、ちゃんとした会社なんだ!」と思ってしまうと思います。
ですが、詐欺グループは、100億円のビルを平気で建てます。それで200億、300億稼げれば良いからです。実際に地上30階のオフィスビルを建てた詐欺グループもいます。半信半疑だった方も、そのオフィスを目の当たりにしたら、「嘘でここまでできない」と多くの方が信じてしまったそうです。
嘘だからこそ、見た目だけを完璧に取り繕うのです。
私が詐欺を信じた理由がここでした?
作り込まれた冊子、有名企業と提携しているという文言、冊子だけにとどまらず、作られた映像をみたときに「これは本当だ!これで嘘のわけない!」と信じてしまいました。
なぜそこまでアピールする材料が完璧に揃っているのか?見極めるポイントです。
②現実をみる
現実を見る、といっても「なんぞや?」という感じですが、人は物事をみるときにありのままをみれているわけではありません。
現実を自分の見たいように解釈してみています。
付き合いたてラブラブな恋人がいたら、相手の魅力や良いところばっかり見えます。ですが、別れ際になったら嫌ところだけ見えてきます。同一人物なのに自分の見方で大きく変わります。良いところしかない人もいなければ、悪いところしかない人もいません。自分がそこに注目してみているだけなのです。
詐欺グループが出すあま〜い話。すごい!ついに私のところにもチャンスがやってきた!嬉しいとその時は興奮してしまっていても、冷静に考えると不可解な現実があります。
例えば…
☑儲かっていると言っているのに、事業をしていないで、街に繰り出し勧誘(お金集め)している現実。
☑大きな会場を借りて、毎日演説して勧誘している現実。
☑上場したら株を渡すというなど、違法行為を堂々としている現実。
☑あなたを豊にしたい!といい、お金を回収している現実。
ちょっと考えれば、疑問が何個も生まれるおかしな話です。
ですが人は、その投資話が真実の方が自分にとって都合が良ければ、疑問点を見てみぬふりをして信じてしまうものなのです。
投資話で都合のいい話だけを信じると一瞬で大金を失ってしまいます。もちろん精神的ダメージも大きいですし、人脈を失うこともあります。これらを回避するためにも、一度紙に書いてみて、その話の内容を俯瞰的に眺めてみましょう。おかしいところを全て洗い出す気持ちで批判的な気持ちで見ることが大切です。
都合よく捉えず、現実・実態を直視すること。これは人がなるべくしたくない行為で避けがちです。
ですがここができないと、一度詐欺に引っかかるのみならず、何回も同じ経験をします。人は損切りする痛みより、明らかにおかしいと思っていても希望を信じていたほうが誤魔化せるし楽なのです。
③言葉で納得しない、行動をみる
耳障りのいい言葉でいかに儲かっているか、素晴らしい価値があるのか熱弁しています。その話術は匠で、引き込まれることも多いと思います。
ですが、大切なのは相手側の言葉ではなく行動です。
この時に相手の言っている言葉だけを信じると、ずっと手のひらで転がされる未来が待っています。言っていることが矛盾していても、言ったことをしていなくても、なんとでも言いくるめることができるからです。
言葉ではなんとでも言えます。試しにだれかを騙してみてください。(後で笑えるレベルにしてくださいね。大きな亀裂が入りかねます?)
私は以前実験として友人に、「私は天皇家と遠い血の繋がりがあって、子供のころから七五三や成人式など式典のときだけは特別に皇居に入ることができたんだ」といいました。全くの大嘘ですが相手は信じていました。
※もちろんすぐに誤解は解きました。
けれどそれっぽく言えば簡単に嘘を信じさせることは可能です。ドレスをきて、高級レストランで話せば更に信憑性は増しますし、私はどこかのご令嬢に見えたでしょう。
言葉で言うのは、本当に簡単でなんとでも言えてしまうのです。
なので大切なのは行動・事実・実績です。この手の話は、言葉は信じるに値しません。実際に相手が何をしているのか、してきたのか、行動をみることが判断する上で大切なポイントとなります。
注意!気を付けて!!
まとめ
以上、投資詐欺について、経験をもとにまとめました。今、何か美味しい話がやってきている人や、社会人になった方に見ていただいて、「おかげで助かった」と役に立ってくれたらとても嬉しいです。
初めにも書きましたが、詐欺師はプロです。「この話だけは本物だ!」と相手に思わせる技術と話術を持っています。もし自分が詐欺にかかってしまったり、身近な人で詐欺にかかってしまった人がいても責めないでください。一番伝えたいのはこのことです。
究極的にいえば、人生に失敗はないのでしょう。全て大切な経験であり、学び。こうゆう出来事にあったら、きちんと反省して、活かせていくことが大切です。